相変わらず現実逃避にパソコンに向かっている私です。
今朝起きたら、ジロがご機嫌な表情で「一個寝たから、あと4sleepsだね!」というのを聞いて、お願いよ、数えないでよ!と本気で悲しくなってしまいました。あと5日!ええ、もうそんななの?って愕然とします。
帰国はこの二年間待ち望んでいたことでした。待っていてくれる家族や友人に会えるのです。夫の留学という特殊な生活から『普通の』生活に戻れるのです。正直ホッとしてます。しかし、その反面、慣れ親しんだ街と、友人とのお別れは本当に悲しいです。何とも言えない気分で学校に向かったら、ジロのクラスメイトのママが「最後の一週間が一番辛いものよ」と声をかけてくれました。飛行機に乗ったら気持ちが落ち着くから大丈夫よって。そうか〜今一番辛い時なのか、と妙に納得。
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で、今日はタロが
3月から取り組んでいるバンブーフルートが完成し、他の仲間とともに簡単な演奏会を開くことになっておりました。お隣のマリーンさん宅にのべ10回以上通ったでしょうか。途中、竹に亀裂が入るというアクシデントがありましたが、湿度の関係でたまにあることらしく、マリーンさんが接着剤とテープで見事に修復してくれました。

ホールの一つに2006年と作った年を書き込みました。世界に一つだけのタロのフルート。
日本の小学校で習うリコーダーと少し指の動かし方が違うような....。
毎回フルート作りの最後に出来上がったホール(音)だけを使って、簡単な曲を演奏できるように手ほどきしてくれます。タロはドレミ、でなくてdef...で音階を学んでしまった...。
フルート作りの最中に、最初のホールを開けた日にはお祝いのお菓子を食べ、完成したあかつきには仲間が集まって演奏会をするのがマリーンさん流のやりかたです。今日はタロのフルートの完成を祝うためのコンサートです。彼女は近所や親戚の仲間にこのバンブーフルート作りを教えていて、この日は7人の仲間が集まりました。

夕食後の7:30、コンサート開始です。今日集まったのは、主にご近所の顔見知りのおば樣方。タロより一つ下の男の子、ボーイくんもいます。
笛なんて吹いたことのないタロ。教えたこともない私。なのに、マリーンさんのスペシャルレッスンで、結構速いテンポの曲も演奏できるようになっていたので驚き!が、悲しいかな、負けず嫌いのタロ、途中で速い指の動きについていけなくなって、悔し泣きをしてしまいました....。こういうところ、生真面目なんですよね。できなくても知らんぷりしていればいいのに、できないんです。おば樣方に「すっごく上手よ、ちょっとのミスなんて気にしないで」と励まされがんばるタロ。約30分のミニコンサート、バンブーフルートの優しい音色に癒されました。
しかし。しかし、ここからがもうボロボロでした。ご近所のおばさま方に囲まれて、「いつ出発するの?え?今週末?ああ、寂しくなるわ、残念だわ」なんて言われて涙ぐまれたら、もうアウト、でした。涙腺緩みまくってます。全員に握手しSee you againと言ってお別れしました。
今日の午後は、マリー先生の親向けの英会話の最後のレッスンだったのですが、なんとレッスンのメンバーが私に内緒でメッセージカードの寄せ書きをしてくれていたのです。マリー先生にも「さみしくなるわ」と涙ぐまれ、肩を抱きしめられたら、涙腺崩壊(T_T)
マリー先生との最後の挨拶をきっかけに今日はダメダメモードです。いつまで続くのだろう。オランダを去る日まで??
私がオランダを去るのを寂しく思うように、私の帰国を寂しく思ってくれる人がいる。ありがたいことですね。幸せですね。あー明日はまぶたが腫れている〜。