夏休みも残すところあと10日。オランダは最高気温20℃前後で、さわやかな晴天の日が続いています。外で遊ぶには最高のお天気。なのに、おととい、タロが友達の家で遊んでいて、足首を捻挫してしまい、昨日、今日と家の中に缶詰です。今日もタロのクラスメイトと遊ぶ約束をしていたのですが、歩くこともままならないので、キャンセル...(T_T)
さて、そのタロですが、最近新学期の始まる日をカウントダウンしはじめました。「今日何日?あーあと*日寝ると学校だー」てな具合で、毎日確認してきます。ところが、このカウントダウン、新学期を心待ちにしてのカウントダウンではなく、学校に行きたくない〜の憂鬱なカウントダウンなのでした。
デンマークから戻ってきてから数日後、夜ベッドの上で突然「オレ、学校やだ。行きたくない。」とタロ。その時の私の正直な気持ちは、『でたな....』 そして『一体いつになったらその台詞を聞かなくてすむの??』という落胆と苛立ち、でした。
デンマークでハスムスと再会し、3日間、べったり楽しく遊ぶ二人をみて、とても嬉しく思った反面、こりゃオランダに戻ったら反動が怖いなあ、とそんな風にも思っていました。5月にハスムスがデンマークに帰国して以来、親友不在の学校で、不安な時間を過ごしてきたタロ。他のクラスメイトと楽しそうに笑っている姿をみて、なんとかやっていけるかなーと思っていたのですが、やはり5月以降の学校生活は、心から楽しんでいるとはいえなかったようです。
タロの口から「学校行きたくない」という言葉が出ることは予測していました。長い夏休みで、家族旅行を楽しみ、親友と楽しく過ごし、心からリラックスできたのでしょう。そしたら新学期の始まりは憂鬱でしかないですよね。
タロの気持ちは、よーーーーくわかるんです。私自身、夏休みに入って自覚したのですが、やはり学校に行っている間は、お母さん方との会話、先生との会話、インターナショナルスクールでの全てが、私にとっては緊張の連続で、楽しんでいるつもりではあったけど、常に気が抜けない−そんな感じでした。家族でのんびり過ごす夏休みは、身も心もリラックス〜のんびりモードにひたることができたのです。私も新学期の始まりに際して、緊張が隠せません。
それでもタロの一言を聞いたときは、「またなの〜〜?」と思わずにはいられませんでした。
ダメな母親です。タロの一言一言、顔色に敏感に反応してしまう。タロと同じ気持ちになってしまう。『こうあってほしい』という子供の理想像がどこかにあって、それに反する子供の行動にがっかりしてしまう。
ブログタイトルのお気楽ママとは程遠いのです。(ジロに対してはお気楽ママかな。家事に関しては完全お気楽です。)
子供が動揺した時、不安に落ち入った時、その思いを否定せず、受け止めてあげて、わかってあげる。それだけであとは子供が自分のちからで問題を解決していくでしょう。だけど、今の私はタロの一言に、私までもが不安になり、動揺してしまう。もっと、どーんと構えて、温かく、大きく子供を受け止めてあげられたらいいのに....。難しい。お母さんって、親って、難しい。
タロの言動は、不安の現れそのものだと思います。私に表出できるということはまだ救いかな、とも思います。私に本音を言って、不安を解消しようとしているのかな。そして、その不安の気持ちの反面、学校に行かねばならない、という自覚もあるようで、「最初の日のランチは何にする?」って聞くと、「うーんと、サンドイッチ」なんて答えたりもします。
ただひたすら、温かく見守るのみ。それは本当に辛く苦しい作業ですが、親たるもの、がんばって乗り越えねば...。母親修行、ですね。
この修行の道はまだまだ険しく、特に異国での生活で子供を温かく見守っていくことは、私にとっては試練の毎日です。でも私も少しでも親として成長できたら...と願わずにはいられません。ふぁいと (>_<)/