さて今回のアムステルダム観光の目的は、
ゴッホ美術館と動物園、そして運河クルーズでした。オランダに来てゴッホ美術館を訪れずに帰国するというのは、レストランに入って何も食べずに帰ってくるようなものではないでしょうか(変なたとえですね)。でも美術館は7歳と5歳の男の子にはこの上なく退屈な場所であるので、美術館についてきてくれるご褒美に、アムステルダムの動物園に連れて行ってあげようと思ったのです。そして運河クルーズは、これぞオランダ、これぞアムステルダムといった雰囲気が満載ですので、オランダを去る前にもう一度体験したかったのです。
ところがところが、数々の誤算によって、予定通り行けたのはゴッホ美術館のみという悲惨さ…。女王の日の混雑と寒さ、時間のなさで、動物園は断念しました。ごめんね、タロ、ジロ。
夫はゴッホが好きなのですが、彼はオランダ滞在中、ゴッホはおろか他の美術館にも行く時間は皆無でした。私が
クローラー・ミュラー美術館を訪れた時は画集をお土産に買ってあげたのですが、やはり彼にも生ゴッホを見せてあげたかった。だから子供達にも、何故この美術館に来たのか、ちゃんと説明してついてきてもらいました。
オランダの美術館には珍しく近代建築です。でも中世の建物の内部を改装して美術館にしている、または19世紀建築の美術館を多く見てきたので、どうもこの外観はオランダには合わないような気がするのです(かの有名な黒川紀章氏の建築ですが)。特にアムステルダムには赤煉瓦の建物がしっくり来るように思うのですが...。
そしてこのゴッホ美術館、館内撮影禁なのです。これまで他の美術館ではフラッシュなしが条件ですが撮影できたのに...。館内も広々とした造りなのですが、なんせお客さんも多く、あんまり落ち着いて見ることができませんでした。祝日ですしね、仕方ないですが。
でも生ゴッホ。やぱりよかったです。年代ごとに別れて展示されており、彼の生涯を追って作品を見ることができました。彼の心の変化を見るような作品の変遷でした。
しばらくたたずんで見入ったのはこの作品。
晩年、好んで描いたアーモンドの花です。これはグラスに入ったアーモンドの花の小枝。迫力、勢いを感じるゴッホの作品の中で、この絵はちょっと優しい感じ。
ジロはともかく、タロには偉大な画家、ゴッホのことを説明して、目に焼き付けてもらおうと思いました。有名なひまわりの前で、ゴッホについて説明し始めると、「知ってるよ、ゴッホ。Group3のとき、この絵を見て、みんなで絵を描いたよ」
んん??ゴッホのひまわりの模写...そんな作品あったっけ?
これでした
ひまわりbyタロ(^^) これがゴッホの模写とは気づきませんでしたよ。
今年はレンブラントの生誕400周年ということで、ゴッホ美術館の特別展はレンブラント。国立美術館にあるレンブラントの自画像など、有名な作品がたくさん展示されていました。でもすごい混雑。飽きてぐずりはじめた5歳を抱えて、ミュージアムカフェに非難しました。一休みした後、ミュージアムショップで画集を買って、おしまい。夫は念願叶ってゴッホを見ることができて喜んでおりました。まあ、これだけでもアムスに来た甲斐があるってものです。
その後、カナルボートに乗って、アムステルダムの運河を楽しみます。でも女王の日なので、通常運行はしておらず、特別な航路で、しかも運河は大混雑。いつもの静かなたたずまいの運河を楽しみたかったな....。やっぱりちょっと残念。
そんなこんなで、とほほな家族旅行でしたが、何年か後にはこの、とほほな旅行も懐かしく思い出されるのかもしれませんね。