昨日5月20日で、オランダに来て丸一年が経過しました。長かったような、あっという間だったような....。これまでの12ヶ月は、全て初体験の12ヶ月でしたが、これからの12ヶ月は2巡目。そして3巡目はないのだと思うと、一日一日を大切にしないとなあ、などと思ってしまったのでした。昨夜は簡単に家族でオランダ一周年を祝おうと思いましたが、夫が大きな学会を控えて超多忙で、結局一緒に夕食を囲むことができず、特別なことはできませんでした。
今日、土曜日も夫は仕事。それなら、私と子どもたちだけでも一周年を祝おうじゃないの!と私たちの住む街にある教会へ行ってきました。毎週土曜日は、鐘楼の上に上れるんです。
これまでヨーロッパの街を訪れる度、教会の塔という塔に上ってきた私たちですが、わが町の教会をきちんと訪れたのは初めてです。
14世紀に建築が始まって1646年に完成したゴシック様式の教会。この街は第2次世界大戦の爆撃で徹底的に破壊されたのですが、この教会は奇跡的に全壊を免れ、その後修復を重ね、現在の姿に。この街で一番ふるい建物だそうです。
306段のらせん階段を登り、64mの塔の屋上に上がると、街を一望。慣れ親しんだ私たちの街を見下ろせます。タロもジロも余裕でのぼりきって、ガイドのお姉さんから「You're brave!」なんて言われてました。街を見下ろしながら「あと一年頑張るぞぉー」と心の中でつぶやきます。
これまでの観光地の教会では塔を上る人も多く、狭い階段を順番を待ちながら昇って行くのが常でしたが、この日私たちをのぞいて、4人上っていただけ。この少人数に対して2人のガイドさんがついてくれました。私がオランダ語を理解できないとわかると、そのうちの一人のガイドさんが英語で丁寧に解説してくれます。しかしとても流暢な英語で聞き取れないところもあって、落ち込んでしまいました(涙)オランダはヨーロッパでも英語がよく通じる国です。私の印象では9割以上が話せると思います。すごいですねー。(TOEICの正答率だかなんだかが、英語が母国語でない国の中でオランダがNo1だったと記憶しています)
上っている途中にある、カリヨンの部屋で鐘をつかせてもらったり、柵も何もない屋上で360度のパノラマを楽しんだり(ちょっと怖かったけど)、子どもたちも大満足だったようです。