"Best brother"
って誰??これはジロの発言です。ある晩、「お母さん、タロね、Best brotherなんだよ」と言うではありませんか。はて、なんで?「あのね、仕上げの歯磨きしてくれたんだよ」ほほー、なるほど。
寝る前の歯磨きタイム。自分で磨いた後は「仕上げはおかあさ〜ん」と呼ぶのが我が家のきまりですが、そういえばこの日はその声が聞こえませんでした。タロに仕上げをしてもらったジロ、どうやら感謝しているらしい….。
また別の日、突然「オレね、35歳になったら、タロにプレイステーションを買ってプレゼントしてあげる」「????なんで!?」「だって、タロ、誕生日にプレイステーション欲しいって言ってたでしょ。オレね、大人になって仕事してお金をゲットしたら、タロに買ってあげるの」
これはどうやら、8歳の誕生日にプレイステーションをあきらめたタロへの思いやりらしい…。
タロとジロの関係はこの二年間で大きく変化をしました。渡蘭前は兄を「にいに」と呼ぶ従順な弟くんだったジロは、オランダに来て、学校生活を通して兄を「タロ」と呼び捨てにするようになりました。日本人の感覚だと兄を呼び捨てってどうよ、って思いますが、欧米では普通の感覚ですかね。そして、学校で仲間とのやり取りの中で逞しくなったジロは、タロの言葉や態度に反抗するようになりました。従順な弟から兄と対等に張り合うライバルに代わり、喧嘩も日々激しくなってきました。それでも兄、弟とは特別な関係らしく、かばいあったり、助けたり、兄弟愛というものはあるのだなあと感じる今日この頃です。私には同性の兄弟がいないのでよくわからないのですが。
Best brotherとタロを評したその晩、「ジロはタロのこといいお兄ちゃんって思っているんだねえ」ってベッドの中でもう一度聞いたら、
「Sometime」
ですって。爆笑!そうだね、時々はいいお兄ちゃんだね。的を得た答えだ。
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今日はゆーちゃん一家と、我が家でミュージアムパークの中のキッズレストランで夕食をともにしました。ゆーちゃんのパパも、我が家の夫も一緒です。以前からこのような機会を作りたかったのですが、やっと実現しました。楽しそうなゆーちゃん、タロジロを見て、実現できてよかった〜と私も嬉しくなりました。
ゆーちゃんとママにはオランダ生活をどれ程支え、助けてもらったことか。ここオランダでもう会えなくなるんだ、休みの日に遠出をしたり、近所の公園で遊んだりできなくなるんだと思っても、なんだか実感が伴いません。
帰国まで5sleeps(ジロがしつこく数えている)
分刻みとは言いませんが、時間刻みのスケジュールになってきました。リビングにはスーツケース、航空便用の段ボールなど、散乱しております。片付け、掃除、果たして終わるのだろうか。そんなことは言ってられない、終わらさなければ。現実逃避にパソコンに向かう時間ももうとれなくなるかな。