イースターホリデー3日目の日曜日の昨日は、タロは夫の同僚のメキシコ人、ヘクターとその息子のアンドレアとサッカー観戦でした。オランダリーグ、フェイエノールトVSローゼンダールの試合です。私もオランダ滞在中に、小野伸二選手の所属しているフェイエの試合を観たい!と思っていたのですが、その夢が叶うことなく、小野選手は帰国。昨日の観戦も残念ながらチケットが足りずに、私はスタジアムまでの送り迎えだけ。
スタジアムの規模はそれ程大きくありません。でも試合前には熱心なファンが詰めかけ、スタジアム周辺は熱気に溢れていました。
リーグ優勝はPSVと決まったようですが、順位争いが残っていて、まだまだ気迫溢れるプレーを楽しめるようです。ちなみに昨日の試合は2-0でフェイエの勝利。
サッカー観戦の後、ヘクター、アンドレア、タロと待ち合わせて、夫と私、ヘクターの奥さんルルが合流、6人でアルゼンチン料理のレストランで、スペアリブのステーキを堪能しました。
あれ?一人足りませんね。ん?
そうです。昨日はジロが初めてクラスメイトの家にお泊まりをした晩だったのです。お泊まり先は、デンマークからの友人と一緒にお出かけを楽しんだミッチェル家。イアンのお家です。昼過ぎに夫が自転車でジロをイアンの家まで送ってくれました。
タロが初めてお泊まりをしたのは7歳になる数ヶ月前。初めての友人宅へのお泊まりがオランダで、しかも日本語が通じないということで、とても心配しました。が、本人は楽しかったようで、その後も何度かお泊まりを経験しています。そんなタロをジロはいつもうらやましく思っていたのですね。ある時から「タロばっかりずるい。オレも泊まりにいきたい」と頻繁に言うようになりましたが、なんせ甘えん坊の5歳児。夜中に泣かれても相手の家に迷惑だし...と思って、「今度ね」なんて適当にごまかしておりました。
ですが、ジロのお泊まり願望は高まり続け、クラスメイトのお母さんに直接交渉している始末…..。おいおい。
で、昨日のお泊まりデビューとなった訳です。この日を一週間前から楽しみに、あといくつ寝るとイアンのお家?って、数えながら過ごしていたジロ。リュックサックにパジャマと、着替え、歯ブラシセットを入れて意気揚々と出かけていきました。
寝る前にちゃんとトイレに行くだろうか、急に私を恋しくなったりしないだろうか、気になって、就寝時刻の頃に電話をしてみると、イアンのママ、エリザベスは「Everything is OK!」と。イースターのエッグハントを楽しみ、大興奮で遊び、このまますぐに眠りにつくだろうとのお話。ホッとしたような、寂しいような、複雑な思いで、ジロのいない初めての夜を過ごした私でした。
で、本日。
ジロを迎えにいき、どんな一晩を過ごしたのか詳しく訊くと・・・
寝る前までの昨日のジロは、ボスとしてイアンやその弟達をしきりまくっていたそうです。大興奮でかくれんぼ、ナイトごっこ、DVD鑑賞を楽しんで、とにかく終始笑顔だったようです。
が。寝る段になって、急に心細くなって、眠れなくなったらしく、ジロ用に用意されたベッドではなく、二段ベッドに付属してある滑り台に寝て宙をにらんで「眠れない」と訴えたとのこと。はあ…全く。でも日中の疲れでなんとか10時には就寝。しかし、その後早朝5時に泣き声が。そう、私が心配していたこと。泊まりにいって、夜中や朝方に目が覚めたとき、ジロは泊まりにきたことを忘れて、パニックにならないだろうかーこの予測そのまんまに、いつもはとなりにいる私がいなくて不安になって泣いちゃったらしいのです。とほほ。イアンのパパ、ジェイが駆けつけてくれて一緒に寝てくれたらしく、その後少し眠れたらしいのですが。やってくれましたね、ジロ。いやはや、ご迷惑おかけしました。
と、そんなトホホな初お泊まりでしたが、約一日半面倒を見てくれたエリザベスが一言。「ジロを日本に帰したくないわ。もったいないわ」
ん?どういうこと?
なんと、ジロはエリザベスの家で、ずっとオランダ語でやり取りをしていたというのです。
なぬーーーーー!?
以前からエリザベスは事あるごとに「ジロはオランダ語がわかるんじゃないの?」って思っていたようなのですが、昨日一日、エリザベスのオランダ語をほぼ理解し、指示に従い、簡単なフレーズですが、オランダ語を話していたというのです。
ミッチェル家はパパのジェイはアメリカ人、ママのエリザベスはオランダ人です。家の中ではパパとは英語、ママとはオランダ語が基本のようですが、インターのクラスメイトであるジロや他の友達が遊びにくると当然英語。でも昨日はエリザベスと子供達とのオランダ語の会話に自然に入っていって、オランダ語でやり取りをしていたということで、エリザベスはびっくり。このままオランダにいたら、英語とオランダ語を話せるようになるわよ〜日本に帰すのがもったいないわ、なんて冗談まじりで言ったのでした。
朝方、泊まりにきたことを忘れて泣いちゃったのはご愛嬌。初めてのお泊まりで、習ったこともないオランダ語で皆とコミュニケーションを図っちゃうジロ、あんたはすごい!
「朝、泣いちゃったみたいだけど、もうお泊まりはこれで終わりにする?」という私の問いに「ううん、またしたい!!」・・・そう言うと思ったよ。
イアンの家を後にして、タロとゆーちゃんの待つ公園で半日遊んだジロ。朝5時に目覚めたおかげで、夕方には電池切れ。エリザベスが貸してくれたバギーがあって助かりました。バギーの上で身じろぎもせずに寝るジロ。疲れたのね。