先週火曜からのジロの熱は、日曜の朝にやっと平熱に戻ってホッとしたものの、また夜にかけて発熱…。これはもう月曜日にホームドクターに行く資格があるだろうと(3日くらいの発熱では家で寝てなさいと、追い返される可能性大)、夫と相談して、朝8時から9時までの緊急受診の時間枠に行くことに。私とジロが一足早く受付をすませ待っている間、学校に行く途中のトラム停留所で、タロをたっくんのママに託した夫が合流。
約一週間の発熱。食欲もあるし、衰弱感もないことから、インフルエンザとはちょっとちがうかな、、、と。乾いた咳がひどくなっているので、もしかしたら
マイコプラズマ肺炎ではないかと、夫と話し合っていました。そこでホームドクターにレントゲンを撮ってもらうこと、採血してもらうことを必ず主張しようと決めました。しかし、こんなことを医療機関を受診する前に、事前に考えておかなくてはいけないなんて….オランダのホームドクター事情、推して知るべし…です。
案の定、ホームドクターは呼吸音もきれいだし、もう少し様子を見ましょう、と。レントゲンを依頼すると、その必要はないけど、どうしてもと言うなら、と小児専門病院に紹介状を書いてくれました。そう、ホームドクターにはレントゲンはないのであります。そしてオランダでは総合病院、専門病院へはホームドクターの紹介状がないと受診できないのであります。
日本の受診したい時に、受診したい専門医を選べるシステムが本当に懐かしい。ホームドクターが本当に全身状態を診ることができて、基本的な検査ができて、ちゃんと診断をつけてくれるのなら、機能していると言えるのでしょうが、ここオランダのホームドクターは「様子を見ましょう」と言うだけのために存在しているのではないの??と思ってしまいます(少々手厳しい今日の私。もちろん優秀なホームドクターもいると思います。)
さて第二関門。
小児専門病院でレントゲンを撮ってもらったのはいいのですが・・・
レントゲンの結果はホームドクターに知らせるから家に帰っていいと言われました。おおーい、ちょっと待って!レントゲンの結果をちゃんと診断して教えて!必要なら治療して!もう一週間近く熱が出ているのだから、ちゃんと調べて〜〜〜〜。レントゲンの結果を尋ねると、問題なさそうだとのお返事。ホントなの???信用できーーん。
もうオランダでは主張するしかありません。夫がレントゲンを診ると言いだしました。そして肺炎の影を見つけました。そう、夫は医学分野の研究でオランダに来ています。 レントゲンさえ見ることができればある程度の診断はつけられます。
「これは肺炎じゃないですか。専門医に診察をお願いしたい。」と怒りを抑えつつ主張します。そして緊急外来で専門医の診察。そして結果は私たちの予想通りマイコプラズマ肺炎(疑い)。ちゃんと効く薬もあるのです。マイコプラズマ肺炎は全身状態がいいので自宅療養が可能です。薬を5日分処方してもらい、帰宅。
・・・疲れた。
日本だったら先週のうちに信頼している小児科に診てもらい、なんらかの治療が効果を現していたかもしれないよなーなんて思ってしまいました。国によって医療事情はまちまちです。日本も万全とは言えないと思います。でも少なくとも、日本の医師はいつも最悪のケースを考えて検査をしたり、治療をしたりしてくれるように思います。オランダは、まず大丈夫でしょう、もう少し様子を見ましょう、といった感じ。
オランダでの医療機関の受診は言葉の壁よりも、医療に対する考え方のギャップに大きな壁を感じます。そしてとても疲れます。
そして思うこと。オランダ人はきっと自己治癒力が強いんだろうな、と。
さて、夫は今晩から仕事で国内出張なのです。一泊ですけど。先週この話を聞いたときは、月曜火曜ね、さすがに治っているから大丈夫よ、と思っていたのですが、甘かった。夫がいないと、元気なタロの学校の送迎が大ピンチです。帰りは同じ学校のママに何とか頼めるけど、朝はさすがに時間も早いし、方向が正反対のお宅には頼めない….悩んだ末、ご近所のお友達Rちゃんに相談したところ、快く引き受けてくれました。タロもRちゃんなら慣れて慕っているので安心。こういった時、助けてくれるお友達の存在がとても心強く、ありがたさにジーンと来てしまいます(> <)
(子どもの安全と学校の送迎に関する記事を以前書きましたが、このように兄弟がいてどちらかが風邪で欠席する場合、家族に協力者がいない場合、かなり難しいですね。普段からご近所付き合いが大事です。といっても異国ではこういった場合、行き当たりばったりの綱渡り状態ですけど)
今週の図書のヘルプと、オランダ現地校の生徒をお招きするイベントのヘルプは残念ながらお休みです。これらのことを電話連絡したり、タロの送り迎えをいろんな人に頼んだり、で今日はなんだか目が回りそうな一日でした。やれやれ。
疲れたけど、ジロが元気になってくれたら、もうそれが何よりです。早くよくなってね。